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俺に続くように、伊野ちゃんもだるそうに体を起こした。
くああっ、とあくびをしながら伸びる姿はまるで猫。…俺、猫嫌いなはずなんだけど。それでもかわいいと思ってしまうのはやはり伊野ちゃんだからなのか。
「お腹、空いてるでしょ？朝ご飯作るからさ、食べていってよ」
「…空いてる！いいの？やったあ、食べる！」
光の手料理なんていつぶりだろうなぁ
そう呟きながら、伊野ちゃんはルンルンで食卓テーブルの椅子に腰掛けた。
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「ごちそうさま！あー、美味かった！ありがとね！」
あっという間に平らげた伊野ちゃんはどこか満足そうだった。
お詫びに、と洗い物をしようとした伊野ちゃんだけど、そこはちゃんと断っておいた。 別に、俺は迷惑だなんて思ってないから、ほら、さっさと帰って寝る！ と荷物を持たせ玄関まで送った。
「もう目ぇ覚めちゃったから寝れねぇよぉ」
と伊野ちゃんは肩で笑い、ひらひらと手をふりながら俺の家を出て行った。
あいつ絶対寝るだろうな、なんて思いながら俺も手を振り返した。
洗い物を終えた頃、携帯を見れば、伊野ちゃんから『無事家着きました。本当にありがとね』とメールが届いていた。
質素な内容のメールに伊野ちゃんらしいな、なんて愛しい気持ちが込み上げてくる。あーあ、俺、結構重症だ。
「…掃除でもすっか」
よし、とテーブルにスマホを置いた俺は掃除に取り掛かった。
数週間後に事態を一変させる連絡が来るとも知らずに。
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なな - もう続きは書かれないのでしょうか？(泣)待ってます！！！ (2021年9月15日 11時) (
レス) id: 41fdc5cbed (このIDを非表示/違反報告)
み - 短編集含め、全てのお話拝見致しました！全部好きですが、ymin、arinのお話が特に好きです。これからも更新楽しみにしています！ (2020年12月14日 23時) (レス) id: 5a02e817dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃこ | 作成日時：2019年11月18日 23時
