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光とそんな話をしながら、俺がちょうど枝豆を食べ終えた頃、正面のきのこ頭がむくりと起き上がった。


「おお伊野尾、起きたか、おはよ。酔いはさめ」


「……あえ、ひかるぅ?」


「…覚めてないな……」


ゆっくりとあげた顔にはまだちゃんと酔いが残っていて、そのせいか頰は赤く染まっている。
そして、なんといっても舌ったらずな喋り方。これには光も目を逸らして顔を赤くしている。


「どうしたの、ひかるも、のむの?」


「…いや、俺は伊野ちゃんを迎えに来て……」


「むかえ…ひかるのいえ?」


「……えっ、」


「ひかるのいえ!おれ、ひかるのいえいく〜」


「はっ、!?」


大きな声を出した光は、助けを求めるように俺の方を見るが、まぁ、俺の家に来るよりは光の家に行った方がいいだろうし、第一、伊野尾本人がそう言っているのだからもう決まったようなものだろう。


「……だめなの?」


「っ、だめ、じゃ…ないけど……」


座っている伊野尾と立っている光。
それはもう当たり前に伊野尾は上目遣いになるわけで、一瞬のうちに光はノックアウト。


「いひひ、やったね、ひさしぶりのひかるのいえ〜」


……なんだろう、こいつ、光の家に着く前に寝そうな気が……。











会計を済ませて外に出れば、光は、静かに伊野尾を助手席に座らせて、自分も運転席に乗り込んだ。

運転席の窓を開け、俺に「バカヤロウ」と口パクで言い放ち、適当に手を振って、走って行った。



今更ながら。本当に今更ながらだが。
やっぱりやめておけば良かったか、と後悔する俺だった。
これでは光にとって、協力ではなくただのいい迷惑じゃないか。

俺に出来る事って、なんなのだろうか。

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なな - もう続きは書かれないのでしょうか?(泣)待ってます!!! (2021年9月15日 11時) (レス) id: 41fdc5cbed (このIDを非表示/違反報告)
- 短編集含め、全てのお話拝見致しました!全部好きですが、ymin、arinのお話が特に好きです。これからも更新楽しみにしています! (2020年12月14日 23時) (レス) id: 5a02e817dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃこ | 作成日時:2019年11月18日 23時

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