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…俺は、何か間違った事をしたのか?
どうして光は、困った顔をしているのか。


「…薮、お前さぁ、俺が伊野ちゃんを好きだから、一緒にさせようとか思った?」


「そうだけど、悪いか?」


「んな事しなくていいよ……確かに俺、伊野ちゃんの事好きだけど…いや、好きだから、2人きりになったら何するか分かんねえよ……」


今日の楽屋の時と同じ複雑な顔で、眠る伊野尾を見つめる光。

光の気持ちも、分からなくはない。
確かに、仮にも獣と薔薇なんだから、伊野尾の甘い香りを嗅いだ光は何をしでかすか分からない。


「…悪かったよ、でもお前、そんな事言ってる場合じゃないぞ。……お前以外にも、グループには獣が」


「分かってる」


「は、」


どうやら光は、自分以外にも獣がいる、という事を知っていたらしい。


「匂いがするのは薔薇だけじゃないんだよ。獣にも匂いがあって、それは獣にしか分からない。メンバーみんなで一緒にいる時とかよく匂うんだよ、3人くらい」


「……その3人、山田と、知念と、大ちゃんだと思うぞ」


言った瞬間、「やっぱりな、」と悲しそうな顔。
その3人はおそらくもう動き始めているんだろう、伊野尾を自分のものにするために。
だから、今日、伊野尾を連れて行ったのではないか。

だったら、光も…


「いっそ、その "何か" をしでかしてみればいいんじゃないか?」


「……ふは、馬鹿言ってんじゃねえよ、」

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なな - もう続きは書かれないのでしょうか?(泣)待ってます!!! (2021年9月15日 11時) (レス) id: 41fdc5cbed (このIDを非表示/違反報告)
- 短編集含め、全てのお話拝見致しました!全部好きですが、ymin、arinのお話が特に好きです。これからも更新楽しみにしています! (2020年12月14日 23時) (レス) id: 5a02e817dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃこ | 作成日時:2019年11月18日 23時

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