90 誰かの王になれている ページ43
しばらく走っていたら
……立ち尽くすレオナ先輩がいた。
レオナ先輩は
ｶﾞﾝｯと壁のようなものに勢い良く肘を当てると
ｽﾞﾙｽﾞﾙと、その場に座り込んだ。
『レオナ先輩！』
咄嗟に
レオナ先輩の元に駆け寄る。
ﾚｵﾅ「…あ？…何でお前がここにいんだよ」
『…助けに来たんです』
ﾚｵﾅ「助け？…ハッ、同情してくれるってか？
どう頑張ったって王になれない、嫌われ者の第二王子に」
『……やめて下さい』
ﾚｵﾅ「は、」
『そういう事言うのやめて下さいって言ってるんです！！！』
ﾚｵﾅ「！？」
会って早々ネガティブ発言をするレオナ先輩に
思わず大きな声で注意してしまった。
『どう頑張ったって王になれない？嫌われ者の第二王子？
そんなの、いつ誰が決めつけたんですか』
ﾚｵﾅ「…お前だって見たろ、あの映像。俺の記憶を。
使用人にだってグチグチ言われてたんだぞ」
『そんなの知りません』
ﾚｵﾅ「っ…お前！」
『使用人に言われてたからなんですか？
レオナ先輩の意思はそんなに弱いんですか？
…良いじゃないですか、一番になれなくたって。
…第一王子になれなくたって』
俺の言葉に腹を立てたのか
ｶﾞｯと力強く胸ぐらを捕まれ
ｸﾞｲｯと引っ張られる。
ﾚｵﾅ「お前に…俺の何が分かるって言うんだ！！！」
『分かりませんよ！！！俺はレオナ先輩と家族でもなければ、王族でもありません…！
でも…！！』
俺は、胸ぐらを掴むレオナ先輩の手に
自分の手を重ね
ぎゅっと、優しく包み込む。
『…俺は好きです、今の…第二王子のレオナ先輩が』
ﾚｵﾅ「っ！！？」
『レオナ先輩は気付いてないみたいですが…レオナ先輩にはいるじゃないですか。
慕ってくれる後輩たちが。
ラギーやジャック…皆みーんな、"今"の貴方が好きなんですよ。
貴方は、サバナクローの"王様"なんですよ』
“貴方は、誰かの王様になれている”
俺がそう伝えると
レオナ先輩は
ﾚｵﾅ「……ふっ…」
…優しそうに、笑った。
ﾚｵﾅ「…お前ってやっぱ変わってんな」
『え、酷くないですか＿＿＿＿』
ﾚｵﾅ「でも…お前のお陰で…ちょっとはマシになった。
ありがとな…A」
レオナ先輩は、俺の頭に手を添えると
ｸｼｬｸｼｬっと思いっ切り頭を撫でてきた。
『ちょっ…！！』
レオナ先輩の手を止めようとした時
辺り一面が、光に覆われた＿＿＿＿。
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レオン(プロフ) - ゆーみさん» こちらこそ！！頑張ってください(^ー^* ) (2020年8月5日 15時) (
レス) id: a7a7bc0a75 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - レオンさん» わわっ！ご指摘ありがとうございます！すぐに直させていただきます！楽しんでいただけて凄く嬉しいです(><) これからも頑張りますね(*^^*) (2020年8月5日 15時) (レス) id: 6d4204e12b (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - 93の夢主の言葉の、「万丈一致」って満場一致ではないですか？粗探しみたいでごめんなさい(＞＜)いつも楽しんで読ませていただいてます！ (2020年8月5日 12時) (レス) id: a7a7bc0a75 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - 死音心音2.0さん» コメントありがとうございます！私個人としても、他キャラとの絡みすっごく書きたいです…！貴重なご意見ありがとうございます！これからも頑張りますね(*^^*) (2020年8月2日 0時) (レス) id: 6d4204e12b (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - いつも素敵なお話をありがとうございます！番外編ですが、私としては主人公君と他キャラの絡みが見たいのでもう一つ作っていただけたらと思います。ですが、やはり作者様の書きやすいのが一番だと思います！これからも応援してます！それと我儘言ってごめんなさい！ (2020年8月1日 23時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーみ | 作成日時：2020年7月17日 18時
