愛の調べ【野坂悠馬】 (ページ5)

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4話ページ5

明「…あ、俺たちそろそろ帰らなきゃ」

『え、もう帰っちゃうの？』

灰「もうって言っても、結構いたぞ。
俺たち」

野「つい盛り上がっちゃったね」

時間が経つのは早く

明日人たちは帰る準備を始めた。

明「じゃあ野坂、手術頑張れよ！
Aも、野坂を支えてやってくれよな」

『うん！』

灰「早く治して戻ってこいよ。
お前らと…またサッカーやりてぇし」

灰崎は、面と向かって言うのが恥ずかしいのか

野坂とAに顔を向けることなく、小さくそう言った。

明「じゃあなー！」

明日人は、野坂とAに笑顔を向けると

灰崎の背中を押す形で、病室から出ていった。

『…静かになったね』

野「ふふっ、それだけあの2人が賑やかって事さ」

明日人と灰崎がいなくなった病室に

野坂とAは少し寂しさを覚えた。

明日人と灰崎がいなくなった後

入れ替わる形で

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

西「野坂さん、Aさん
遅くなってすみません」

西蔭が病室に来た。

…切ったスイカを持って。

野「あ、スイカ買ってきてくれたんだ。
ありがとう、西蔭」

『西蔭くん、ありがとね』

西蔭からスイカを受け取ると同時に

口に運ぶ野坂とA。

甘くて美味しいスイカに

頬がゆるゆるになっていたのは、言うまでもない。