最近、爆豪勝己がおかしい。【ヒロアカ】 (ページ13)

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幼馴染がおかしいページ13

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『待ってってば！』

ズンズン先を歩く勝己。
幸いもう放課後。

だが私の言葉を無視して先をどんどん歩く。

『なんで嘘ついたん』

「……」

『出久だって思ってた。』

「……」

『勝己、最近どうしたの。なんか態度コロコロ変わって、調子狂うんだけど。』

ピタッと歩く足を止めて、振り返った。

「お前は、小せぇ頃からそうだよな。
人の心ん中、ズカズカ聞いてきて終いにゃおめぇは鈍感か、めんどくせぇ」

『めんどって……』

「てめぇと幼馴染なんて、思ってねぇわ正直。」

ズキッと確かに心が傷んだ。
わかってた、そんな気がしてた。

出久を嫌ってて、同時に私も嫌ってるのかなって思ってた。

『……そっ…か』

そうか、そうだ。
勝己は、トップヒーローになるのが夢だもんね。私は……私もヒーローになりたいけど…

でもそれは、勝己にとっては私や出久は邪魔なんだ。

いつまでもこんな、仲良しごっこなんて出来ないもんね。いつかは、バラバラになって離れるんだもんね。

『ごめん、勝己』

幼馴染って言っててごめんね

「……は？」

『勝己がそんなに嫌がってたなんて知らなかった。無神経だったよね。』

ボロボロと、今になって涙が出てきた。

だって私にとって、出久も勝己も家族同然で凄く大切で

“父ちゃんはなぁ、勝己や出久に出会えたAが幸せだと思うぞ”

「は？おま……勝手事言ってんじゃねぇよ」

『勝手じゃないよ、もうこんな歳になって幼馴染とか言う方が変だったから、やめようかって話。』

「……てめぇの私情で変えてんじゃねぇよ」

『変えてんのはどっちよ！自分勝手なのは、そっちじゃん！』

勝己は、頭をかいて

「めんどくせ」

ﾊﾟﾝｯ

ヒリヒリと手が痛い。震える右手を左手でおさえた。

『かつ……きがｯ……わかんないっ……よｯ』

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