無表情な生徒会長様は……【アイナナ】

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波に近づき、寄せてくる波に足を浸す


『裸足だととても冷たいですね。』


そう呟いていると、バシャッ、バシャッっと誰かが水をかけてきた。


環「こんこ〜ん！止まってねえで遊ぼうぜ〜！」


それからも、どんどん水をかけてくる…


『…環さん、お返しですっ。』


私は、思いっきり足を振り上げ水面を蹴り、環さんめがけてバシャッン！と水をかけた。


すると、その水が後ろにいた楽さんにもかかってしまった。


楽「……っ！冷てぇｯ！誰だ！今かけたの！？四葉おまえか！！」


環「がっくんちげぇよ！こんこんだし！！」


そして、環さんと楽さんは互いに水をかけあうことになった。


私は、心の中で環さんに『申し訳ありません』と謝っておいた。


戦いが長引きそうだったので、一度浜辺へ戻りパラソルの下にいた壮五さんとナギさんに会いに行った。


『お二人は遊ばなくて良いんですか？』


壮「僕は少し経ったら遊ぼうと思うよ、！でも、ナギくんが大変だから寄り添っているんだ。」


ナ「今日は暑すぎマース、もうギブデ〜ス…。」


『ナギさん暑いの苦手なのですね。』


私は、ナギさんは暑いのが苦手なのだと初めて知った。

壮五さんに「ここはまかせて！」と言われたので浜辺付近で砂遊びする陸さんと天さんに会いに行った。


陸「あっ！A〜！今お山つくってトンネルつくるやつやってるんだ〜！」


『おやまにとんねる？ああ、なるほど。』


最初聞いたときは分からなかったが、実際目にして理解した。


天「陸、！波来るよ。」


波がきた瞬間、砂山のトンネルに波が押し寄せ穴に水が通った。


『わあ、すごいですね。砂が水で固まってなかなか崩れないのですね。』


はじめてみる光景に感激していると


陸「A！穴に手通して！」


と陸さん。言われたとおり穴に手を通す。

すると、反対側から陸さんの手がきて互いに握りあった。


陸「Aの手みっけ！！」


天「トンネル開通の友情の握手だね。ﾆｺ」


その様子を微笑ましく見る天さん。


とても幸せな空間ができてるなか、少し大きめの波がきて、陸さんと手を握った状態で水が入ってきた。


陸「うわぁっ！冷たいっ！！…あ…。」


陸さんは驚いたあまり砂山を破壊してしまった。


陸「あ…ごめんなさい、ｼｭﾝ」


『陸さん気にしてませんよ。』


天「陸気にしないで。また作ろう」


私と天さんは、子犬のように落ち込む陸さんをあやしたのであった。

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