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貴女 side─────in 天達の部屋
コンコンッ─────
天「どうぞ」
『失礼します。』
恐る恐る入室した。そこには、髪の毛が半乾きになっている天さんとドライヤーを片手に持つ陸さんがいた。
陸「あ、A!!さっきぶり!!」
天「A、ここに呼ばれた理由がわかる?」
『宴会場での龍之介さんとのことについてですよね。』
天「それもあるけど、とりあえず髪の毛乾かすの手伝ってくれない?陸がやると髪の毛がドライヤーに絡まりそうでちょっと…」
陸「え〜!天にぃ平気だよ!!って言いたいけどAに変わるね!はい!」
『ありがとうございます。』
私は、陸さんからドライヤーを受け取り天さんの髪の毛を優しく乾かす。
天「A、すごく手慣れているね。誰かにしたことあるの?」
『いえ、ありませんよ。』
陸「いいな〜!天にぃ…。ねえ、A!今度寮に来たとき俺の髪の毛も乾かして!!」
『それは構いませんが…、陸さんが入浴する時間帯が把握できないと難しいですよ。』
陸「じゃあ、その時はラビチャするね!」
陸さんと話で盛り上がっていたうちに天さんの髪の毛は、さらさらに乾ていた。
天「ありがとうA。陸もね。」
『いえ。…ところで話の本題に入りませんか。?」
天「そうだね。…陸、少し席を外してくれない?」
陸「え〜!うぅ、仕方ないなぁ。いくら天にぃでも、抜け駆けはなしだからね!」
そういい残して陸さんは出ていった。
天「じゃあ、話を始めるね。」
すると、天さんは私の隣に座った。
お叱りを受けると思っていると、心が読まれた。
天「注意はしないよ。あれは、龍が悪い。」
それを聞いて少し安心していると、天さんは、私の顔に手を添えて赤い唇を指でなぞる。
天「ねえ、A。龍にキスされたとき、ドキドキした?」
『急なことだったので驚きましたよ。』
天「違う。僕が聞きたいのは、恋愛的な方。」
『…正直あまりドキドキしませんでした。』
(事前に壮五さんとしてしまったので)
天「じゃあ、今はどう?」
『…少しだけドキドキしています。』
天「やっぱり、恋愛には相当鈍いみたいだね。」
私は、そんなにと思っていると、天さんが私の耳元で
天「僕は絶対に君を落として見せるから、《覚悟》してね…!」
そして、頬にキスを落とした。
このとき、天さんが皆から小悪魔と呼ばれる理由がわかった気がしたのであった。
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九尾の狐(プロフ) - 明日香さん» 読んでいただきありがとうございます!!ご期待に答えられるよう更新頑張ります!! (2022年11月28日 20時) (レス) id: 0328a7c66e (このIDを非表示/違反報告)
明日香(プロフ) - 読みました。面白いです。先が楽しみです。更新楽しみにしています。 (2022年11月28日 19時) (レス) id: b868286752 (このIDを非表示/違反報告)
九尾の狐(プロフ) - koenoさん» ご指摘ありがとうございます…!!まず『貴所』についてですが調べた結果この言葉にいき着きましたが私の理解不足でした。次に2話のセリフですが確かに『、!』が多いですね。双方とも訂正します。不快にさせてしまい申し訳ありません。今後ともよろしくお願いします。 (2022年11月27日 8時) (レス) id: 0328a7c66e (このIDを非表示/違反報告)
koeno(プロフ) - 貴所の意味ちゃんと調べましたか?あとなんで2話の万さんのセリフ、!ばっかり居れるんですか? (2022年11月27日 2時) (レス) @page3 id: 3ec6efc790 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九尾の狐 | 作成日時:2022年11月24日 0時