愛をたったひとつだけ Ryosuke.y

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揺れる電車の中で知念と他愛もない話をしているといつの間にか最寄り駅についた





改札を通って学校までの道を歩く。ここまで来ると同じ制服を着た高校生たちが増えてくる







「あっ！ゆーてぃ！」






「ほんとだ、おーい！裕翔くーん！」






前を歩く長身の高校生。ここまで背の高いひともなかなかいないから目立つんだよな…羨ましいぜっ







「おおっ！おはよう、ちーちゃんと山ちゃん」





二人で来るなんて珍しくない？と知念の横に並び尋ねて来る






「朝大ちゃんに会ってさ、遅くなっちゃって」






「涼介が乗ってきたのが僕の車両だったってわけ」






知念がそう言うと裕翔くんはいきなり笑い出した。





「だってさ！僕の車両て！ふひひっちーちゃんの車両じゃないのにさ〜！」






裕翔くんの笑いのツボってほんとによくわからない…






裕翔くんが爆笑してて笑いをとれてまんざらでもなさそうな知念






笑いに貪欲だよな〜、何でもするし。変顔もモノマネも。スベっても可愛いから許せるしな…






ホントに出会えてよかったよ。



俺のろくでもなく終わろうとしてた高校生活は、知念と裕翔くんのおかげでこんなに楽しくなった

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