愛をたったひとつだけ Ryosuke.y

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「実は、私双子なんだけど…兄さんが家で住むことになって」




それからいろいろ恥ずかしい部分は省いて今日までのことをひと通り話した。




「まって、双子だったの？知らなかったし！」




ちひろに会った時はもう母さんと二人暮らしだったしね。




「兄さんのこと、知らないことが多すぎて…。だから今日聞いてみようかな…って考えてたの」



私はあまり他人に興味を持つことがない。それをちひろも知ってるから、びっくりしたようで




「Aがそんなこと考えるようになるなんて。天変地異の前触れじゃない？」




「そんなに驚く？」



「だって、Aがそんなに興味を持つなんてさ。






Aの人に無関心なところ、ちょっと心配してたから。いい機会じゃん！




次にいつこんなことあるか分かんないんだから、いっぱい質問してきなよ！」



そう言って前を歩いてる同じクラスの子の元へ走って行った。






ちょっと気持ちが軽くなったかな。

相談して良かったかも…






何聞くか今から考えとかないと。






結局その日の授業は完璧に頭に入らず終わってしまった。

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