騒がしい朝 ページ13
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「……ちゃん、Aちゃん！」
『ん〜〜………………ぐう…』
「ぐうじゃないよ起きて！」
『……朝からなに………』
「なんでここに、…俺昨日のことあんま覚えてないんだけど、もしかして看病してくれた？」
『…ああ……はい……』
「それはほんとにありがとう、助かったよ。で、なんでここでAちゃんも寝てるの！？」
『…………………………………………アッ』
そうだ、昨日私あのまま、
『……ァアﾞ〜〜〜〜〜〜〜……！！すみません……』
私は如何せん朝に弱い。だからと言ってはなんだが、状況を理解するのに時間がかかってしまった。確かに、よく周りを見てみればいつもと全く違う高級マンションに寝心地のいいベッド、そして目の前には啓悟さん。
………………やらかした。
『はっ、今何時……あっ、スーツシワ…………っやば、化粧……あ〜〜〜どうしよう』
とにかくベッドから飛び降りると傍に置いてあった鞄をまさぐった。充電の残り少ないスマートフォンをタップして日付と時間を確認する。
『……………土曜……は、よかっ……っあ、でも啓悟さん、仕事じゃ、』
「……や、今日は非番」
『あ、そうなんですね…』
とりあえず今日はお互い休みということで安心したものの、多分目の前の彼は何故こうなってるのかわかっていない様子で、未だに驚いたような顔をしている。
『あー……昨日、看病してるときにその、啓悟さんがたぶん寝ぼけて……？と言いますか、あ、ほら、熱とかある時って人肌恋しくなったなりするじゃないですか！多分そんな感じで、えっとですね』
「あ、そうか……いや、なんかごめんねAちゃん、」
『イッイエ！全然！そんな！気にしてないですし！』
「…………気にしてないの？」
エ。
いや、これはなんと言うべきなのか。気にしてないって言うのもなんかアレだし、かと言って気にしてます！なんて言えないし。ええっとええっと、
『あ……イエ』
結局それらしいことが言えなくて、昨日の抱き締められた時の腕の力強さとか、私を見つめる瞳とか、全てを思い出してしまって、一瞬にしてボフンと顔に熱が集まるのを感じた。
いたたまれなくなって、正座して小さく縮こまった。
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柴イヌ - めちゃ好きです。第三者から見たらクッキリしてるのに2人の中ではもやもやふわふわした関係性なのすきです。これからも、作者さんのペースで更新されていくのを応援してます！ (2022年10月17日 21時) (
レス) @page19 id: b7226dfc37 (このIDを非表示/違反報告)
まむ(プロフ) - 芝之さん» はじめまして！そう言っていただけて本当に嬉しいですありがとうございます〜〜(;_;)！文字に起こすのがすごい下手くそでこの2人の距離感が上手く伝わっているのか不安だったので本当に嬉しいです…！ (2020年9月5日 14時) (レス) id: 6068faa803 (このIDを非表示/違反報告)
芝之 - 夢主ちゃんとの、硬いようで脆い関係が大好きです…！更新楽しみに待ってます、頑張ってください！ (2020年9月5日 11時) (レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まむ | 作成日時：2020年9月2日 22時
