押してダメなら、【爆豪勝己】 (ページ10)

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目撃者ページ10

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次の日の朝、いつも通りお茶子ちゃんたちと一緒に座って朝ごはんを食べていた時のこと。

「そういやさぁ、昨日風井なにしてたんだ？」
『？昨日？何が？』
「すっげー赤い顔して轟の部屋から出てきてたくね？」
『ギェ！？！？！？！？』

なぜそれを！？！？とニヤニヤしながらこっちに寄ってきた上鳴にすごい勢いで振り向いた。
過剰に反応してしまったが、別にバレてまずいことなんてそんな……あったわ！！！！！あったわ超あったわ！！！！！！

「なあ、轟くんよぉ～？」
「？なんだ」
『ちょっ！上鳴くっ』
「昨日部屋で風井となにしてたんだぁ～？」
「…あぁ、あれは風『ギャーーーーー！！！！』お、」

すぐさま目の前にいる轟くんの口を両手で抑える。

『めっ！！コラッ！！！めっ！！！言わなくていいから！！！！』
「？」
「Aちゃん、めっちゃ顔赤いけど…大丈夫？」

首を傾げてこちらを見上げる轟くんに全力で首を振りながら釘を刺す(刺せているのか？)。
流石にいつもオープンで爆豪くん大好き人間の私でも昨日の話を聞かれるのは何が何でも恥ずかしすぎる。

『………………絶っっ対に言っちゃダメだからね、轟くん。…わかった？』

意味がわからない、とでも言いそうな顔をしながらもコクリと頷く轟くんを見届けて一息つく。
急に抑えてごめんね、と言いながら手を離して上鳴くんたちの方を振り向くと、案の定ニヤニヤした上鳴くんと、その後ろには朝食を食べ終えたであろう爆豪くんたちもいた。