押してダメなら、【爆豪勝己】 (ページ4)

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ラブorライクページ4

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キーンコーンカーンコーン……

『っ飯だァッ！！！！！！！！！』

空腹という名の大敵から耐え抜いた4限目。救いのチャイムが鳴り響いたと同時に終業の挨拶もそこそこに私は財布を片手に勢いよく立ち上がった。

「ウェッ！？」

ガタンッ、と音を立てて倒れたのは私が座っていた椅子だ。その拍子に後ろの席で居眠りしていた上鳴くんが変な声を上げて起きたらしい。おはよう。

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終業の挨拶を終えて、A組ガールズと食堂に向かう。

『はー！！やっとお昼だー！！いただきます！！！』

「ふふ、Aさん、今日1番幸せそうな顔をしていますわよ」

『ノンノン、ヤオモモちゃん！私が1番幸せなのは爆豪くんとイチャイチャしてるときだよ！』

目の前の席に座っているヤオモモちゃんが微笑ましそうにそう言うから、私は口いっぱいに詰め込んだカレーライスを飲み込んでからそう言った。

「ったく、ほんとに爆豪のこと好きだよな」

『うん！じろちゃんもだいすき！』

「ねえねえ、ところでAちゃんってさ、爆豪くんの事レンアイ的な意味で好きなの！？」

葉隠ちゃんのその問いかけに、カレーライスを食べる手を一瞬だけ止めた。

『…うん、好き！！！！大好きってかむしろ愛してる！！！！！！！』

いつものちゃらけた様子でへらっと笑いながらそうこたえてみせた。

「ふふ、Aちゃんらしいなぁ」

「わたくし、応援致しますわ！」

『わーい！ありがとうヤオモモちゃん！！』

「でもさー風井、爆豪は本気で風井が爆豪のこと好きだって気づいてんのかな？」

『んー、爆豪くんは多分気づいてないって言うか気にしてなさそうだよね！！』

三奈の疑問にそう答えながら、頑張なきゃ～！なんて言って力こぶを作ってみせた。

気づいてない、気にしてない。自分で言った言葉に胸がつきん、とちょっとだけ痛んだ気がした。

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