あのチベットスナギツネが気になる【HQ】

20話 ページ21

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｢最初はね·····多分、好奇心



三嶋さん、入学式、遅刻したでしょ？｣






あぁ、そんなこともあったっけ


入学初日から遅刻してその後先生に超怒鳴られた。






｢俺さ、それ見てて。

先生怒ってるのに馬鹿みたいに言い訳するから

なんか、凄い子だなって思った｣

｢馬鹿って···｣






確かに、あの時は


『うちの飼い犬が離してくれなくて·····ｯ!!』

『道中におばあちゃんが重い荷物持って信号渡ってるから·····ｯ!!』


とか、なんとも模範的な言い訳を並べてたら最後には先生も呆れて許してくれたっけ。






｢そこから名前なんて知らないし、クラスも違ったけど、見かけた時は目で追うようになってた｣

｢·····え｣

｢それで今年、2年になった新学期。

···自己紹介の時、目が合って、同じクラスになれたんだ、って知って嬉しかった

それで名前を知って

治経緯で仲良くなってくうちに

三嶋さんの事、もっと知りたくなって

一緒にいたいなって思って

それで気づいたんだけど、




····初めて見た時から、一目惚れ、してたんだよね｣




角名くんの熱がこもった瞳が私を捉える。

_早く続きを言って欲しいと思ってしまう私は我儘かな。




｢俺ね、こんなこと言うキャラじゃないけど





···初めて見た時から、ずっと好きでした。

ね、三嶋さん、俺と付き合ってくれる？｣





__ドォン!!




花火が上がって2人、照らされる




ずっと、繋いだままの手がやけに熱い。




捉えられた瞳から離れられない。




頬が赤く染まるのは花火に照らされているせいかそれとも__








もちろん、答えは、









｢角名くん、私も、


初めて見た時から角名くんが好きでした。


_私で良ければ付き合ってください。｣









fin.

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