【人間失格】 ページ1
ピンポーン トントントン
「おはようございます!橋本さん、いますよね!?橋本さーん」
インターホンとドアを叩く音が鳴り止まない。
毎朝8時の恒例行事で、ない方がおかしいくらいだ。
出ちゃいけない。出たらゲームオーバーなんだ…
布団に潜り込んで過ぎ去るのをまつ…
自分に平穏な朝は来るのだろうか。と言ってもこうなった原因は完全に自分なのだけど。
そんなことを考えていると、いつの間にか鳴り止んでいた。
いつももっと長いんだけどな…ま、いっか。
布団から顔を出してスマホをいじる。動画サイトを漁って……アニメの情報チェックして……
気づいたらもう午後4時。
え?仕事はないのかって…失礼な【自宅警備員】ですよ!!
ここのアパートタダでもボロっちi(
プルルル…
イヤホンをしていて、耳に大音量の着信音が響く。……………っあ、うるっさ!!
もー!!なんなんだよ!
『はい!!もしもし!なんな…』
「今、大家さんから連絡が来てね…出てってほしいらしいけど?もう、だめだって」
『えっ…いや(「滞納金30万円」』
…だから今日は切り上げが早かったのか。
って30万!?は?←(自分が溜めていた額)
「今なんの仕事してるのよ……どうせしてな」
ブチッ
ツーツーツー
………聞きたくない
もう、ダメだ。
焦りなのか、恐れなのか、いてもたってもいられなくなって何も持たずにアパートを飛び出す
うるさい。うるさすぎる。長らく外にでていなかったせいもあるだろうけど、いろんな雑音が責められてるような気がするし…
そのままただ突き進む…
ふと、疲れて立ち止まると、辺りは緑の草原だった。
こんなとこあったんだ…
そのまま寝転んで空を見上げる。
『もう○のうかな…行き場もないし。何か自分にもあるかも知れないって、探したけどそんなのないし。自分がいなくても…』
『………お前はいいよなぁ…飯食って寝てるだけでいいんだからさ。』
そう近寄って来た白猫にガン飛ばす。
その猫は言葉が分かるかのようにギロっと目を見開いて、こっちを見た…
ー俺も動物だったら良かったなぁ…ー
【僕は人間が羨ましいです】
は?今なんか……
起き上がって声の方を見ると、さっきまでいた猫がいなくなっていて、人が立っていた。
よく見ると
中学生くらいの男のk(
………………みっ、耳が生えてる………、だと!?
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作者名:ミヤ | 作成日時:2018年8月5日 1時