病んでる愛を【呪術廻戦】

五条悟 幸福 リクエスト ページ34

五条side



「お前また死のうとしてんの？」

『あ、また来た。やっぱり悟君は凄いね〜。すぐここ来て助けにきちゃうんだもん。
このままだとなかなか死ねないよ。』



橋の外側に立っていたAが座って、俺がその横に立つ。



「また来たって、お前の死のうとする場所いっつも一緒だろ。
居なくなったと思ったらすぐここ来てるし。見つからない場所ぐらいもっと考えたら？」

『うん、そうだね。』



酷い言葉を言ったからなのか貼り付けた様な笑顔のAと少しの沈黙。
それが何故か微妙に心地いい。



『じゃあそろそろ戻りますか。』

「…っ、そういえばお前さ、なんでここで死にたがるんだよ。
呪術師なんて呪霊に殺されようと思えばいつでも死ねるだろ。」


いつもならその時一緒に戻るのに、今日はまだ戻りたくなかった。
Aを引き止める為にした意味の無い質問。


『ん〜、初めて悟君と話した場所だからかな。あと助けて貰えた場所。どうせ死ぬなら、
呪術師として呪霊に殺されるんじゃ無くて、思い出の場所で死にたいの。
最後にそれまでの事を思い出したらさ、幸せだったような気がするでしょ？』


「なんで俺がお前の思い出の1番にいんだよ。」

『またいつか言うよ。』


そう言ってAは貼り付けた様な笑顔ではなく自然に笑っていた。

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