病んでる愛を【呪術廻戦】

五条悟 束縛 ページ2

悟の束縛は普通では考えられないほど激しかった。

最初は少しの約束だったのに、だんだん量が増えていき、

破ってしまった時のペナルティは精神的にも肉体的にも辛かった。

だから私は悟に別れを告げた。

でも悟は私を逃がしてはくれなかった。

『は？なんで？』

怖い。雰囲気だけで怒っているとわかるくらいなのに、
口だけは笑っているその表情が。

今まで味わってきた恐怖を思い出して泣きそうになるのを耐えて、

「……私は自由に生きたいからっ、悟に束縛されたくないの。」

言った。やっと言えた。自分の思いを。





そう喜ぶのもつかの間

『...まあ理由聞いたところで別れないけどね。
今まで散々怖い思いさせてきたから僕に反抗なんか出来ないと思ってたけど、

僕を振ろうとするなんて生意気。

Aを従順にさせるためにはどうすればいいのかなぁ？』



やばい、今すぐ逃げなければ。全力で走り出す。否、走り出すはずだった。





『俺から逃げられると思うなよ。』


サングラスを下げながら、私の顎を掴み無理矢理目を合わせてくる。



『もう諦めなよ。』


あぁ、きっと彼から逃げきることなんて出来ないんだ。

そう分かった時今まで耐えてきた涙が溢れ出た。

悟が私を抱き寄せて、慰めるように優しく頭を撫でる





『大丈夫、大丈夫。

今からAのこと閉じ込めはするけど

Aがこれを愛だって気づけたらきっと辛く無くなるよ。……それまでの我慢だから、ね？』


そう言って悟は私にキスをする。

自由も何もかも失い、最も辛いキスのはずなのに



最も優しく愛のあるキスのように感じた＿＿＿＿。






＿＿＿伝染する思い＿＿＿。

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