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#36 ページ35
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今日やるべき仕事がもうすぐ終わりそうで、時計を見るとまだ定時前。
ちょっと気分が上がる瞬間。
あの再会から、あと少しで一ヶ月が経とうとしている。
あれから毎週一回以上は仕事終わりにご飯に行くし、一回だけ優吾のキャンプについて行った。
正直毎日優吾のことばかり考えているし、もう幸せでいっぱいだ。過去のことなんて忘れてしまいたいくらいに。
「榎本、お前最近付き合い悪くね？」
「え、そう？」
「俺が飯誘っても来ねえじゃん」
「えー、じゃあ今日行く？」
「お！行こ！」
お昼前にこんなやり取りを田中としたから、今日は田中と飲み。
そういえば優吾のことばっかりで、最近田中と飲めてなかったなあと思い出した。
優吾のことも言った方が良いよね、別れたとき、あんなにやけ酒付き合ってもらった身だし。
最近色んな人と飲んでて、充実って良いなあと思い始めた。
今まで散々のんびりして、人と関わることすらしてこなかったくせにね。
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作者名：飴宮
| 作成日時：2022年5月12日 18時
