ノスタルジック (ページ4)

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#4 - four years ago - ページ4

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優吾今日も飲み会で遅くなる!

「はあ、」

口には出せない気持ちが、言葉が、頭の中でぐるぐる回る。

夜ご飯をいつも作っているのは私。

7時過ぎになって急にこんな連絡されたら、あなたのために作ったこのご飯はどうするの？しかもこれ、何回目？

付き合ってもうすぐ4年。

同い年24歳、同棲もしていて、お互い社会人になっても仲良しでやってきているつもりだ。でも、私の中で溜め込んでいる不満にそろそろ限界がきそうだった。

結婚だってそろそろ考える歳。でも最近になって考える。

正直私達は、お互い居心地の良さだけでずるずる引きずっているような関係に過ぎないんじゃないかってこと。

そして今の私は、唯一の理由である"居心地の良さ"すらなくなっていた。

家事は全般私。家事分担について相談する機会なんかなかった。

同棲を始めた大学4年生。始めたときから当たり前のようにご飯は私が作り、洗濯も掃除も私。でも彼の部屋には入っちゃいけないから、ゴミの日に廊下にほっぽりだされたゴミ袋を私が出しに行く。

言おうか、何度も迷った。

私は専業主婦じゃなく、彼と同じ残業だってある働き人なわけで。でも言ってしまったら、全てが崩れる気がして言えなかった。

崩れる、それはきっと一瞬のことなんだろう。ここまで長く付き合ってしまうとそれが怖かった。ここまでくるとそれはもう、きっと愛情じゃなくただの情なのかもしれない。

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