ノスタルジック (ページ27)

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髙地優吾今週末どっかいかない?

もし予定なければ迎えに行くからドライブしよう

成海と別れて、家についてから優吾からのメッセージに既読をつけた。

うう、行きたい。

でも、断ったほうがいいのかな。

ぐるぐる考えて、私の考えすぎる悪い癖が出てしまっていた。

でもさっきの成海の言葉を思い出して、少し気楽に考えて、出かけてみるのもいいかもしれないと思った。

特に予定ないし、誰かとどこかに行くのも久しぶりだし。

そんな自分を納得させるためだけの理由を必死につけて、言い訳紛いのことを自分に向けてして、返信を決意した。

いいね、行きたい
じゃあお迎えお願いします

髙地優吾了解!

即既読がついて、すぐに返信が来た。

いつかの私みたいに、相手の返信をまだかまだかと待っていたのかな。

そう考えたら可愛く思えてしまった。

ああどうしようもなく好きで、こんなに想っていて、なのに素直になれない自分が嫌だ。

急に動き出した、止まっていたはずの過去。

私は戸惑って、混乱して、自分でもよく分からなくなっていた。ただ、その中には少しの嬉しさと幸せという感情があったのも、事実だった。

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