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「A、俺の話聞いてくれる?」
「うん、」
大我くんの顔は強張っていて。私以上にきっと緊張しているんだろうなって思う。
思わず、私は大我くんの手に自分の手を重ねた。
「大丈夫。ちゃんと、受け止める。」
「…ださいな、俺」
私の言葉にちょっと驚いた顔をした彼は、すぐにちょっと笑って。「ださくないよ。」って私が否定すると、嬉しそうに微笑んだ。
大我くんは、私の手をそのまま握って、話し出した。
「俺ね、高校入って、入学式のときにA見つけて。すごく不安になった。」
「…」
「今まで俺にしか頼らずにいた大切な子が、俺がいなくても1人で友達作ってた。俺がいなくても大丈夫なんじゃないかって、そう思ったとき、今まで気にならなかったことも気になってきたの。」
「…」
「Aが色んな人から注目されて、男子がAに落ちていくことだって。全部前からあったっことだし分かってたのに、すごく嫉妬した。」
「…うん、」
「そんな人気者なところも好きって思いたいのに、俺だけのAじゃなくなった気がしてさ。すっごい苦しかった。」
知らなかった。
知らぬ間に、そんな苦しめていたなんて、気づかなかった。
「このままAといても、多分言わなくていいこととか、言っちゃいけないことも言ってしまいそうって思って、ちょっと距離を取った。」
「そっか、」
「…そしたら、もう戻れなくなってた。」
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hikari(プロフ) - 飴宮さん» 了解です!ありがとうございます! (2022年8月16日 0時) (レス) id: 54762b60db (このIDを非表示/違反報告)
飴宮(プロフ) - hikariさん» なるべく本編に別のお話を入れたくないと思って、privatterで公開しております。詳しくはメッセージを送らせていただきますので、そちらを見ていただけると嬉しいです🙇🏻♀️ お手数おかけして申し訳ありません。 (2022年8月15日 23時) (レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
hikari(プロフ) - Twitter見れないのでこちらでも書いてほしいです🙇🏻♀️ (2022年8月15日 22時) (レス) @page22 id: 54762b60db (このIDを非表示/違反報告)
飴宮(プロフ) - このさん» 教えて下さりありがとうございます💦直しました! (2022年8月12日 11時) (レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
この(プロフ) - ルイスくんがジェシーくんに変わってますよ!(・_・; (2022年8月12日 10時) (レス) @page7 id: 13df2e22f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴宮 | 作成日時:2022年8月11日 17時