一瞬を辿る (ページ34)

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#34 - 2022.12.24 - ページ34

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緊張しているとき特有の胸の高鳴り、痛み。

ついにイブ当日だ。

今日までに一周目と変わったことが起こったのは、マフラーをもらったことくらい。…あとは、少しずつ大我との距離も近くなってきたんじゃないかって、勝手に思っている。

一周目では気がつかなかった、私がこれ程までに大我のことが好きだったという事実。

どんどん気持ちが募っていって、それと同時に大我がこの世からいなくなってしまうかもしれない運命がどんどんこわくなっている。

…でも、大我を守れるのは私しかいないから。

「忘れ物は、…ないね」

全身鏡に映る自分は、一周目とはまったく違う。

だらだらと続けていたミルクティカラーの髪は、イメチェンも兼ねて一昨日ピンクブラウンにした。服装もいかにも気合入ってます！って感じにはなってしまったけど、後悔はしてない。

勿論冷めきった大我との関係を終らせて大我を救うために頑張っているけど、その過程で可愛いと思われたくて頑張ることも、許されていいはず。

もうあとは家を出るだけの状態。

そしてふと、一緒に過去に戻ってきた日記帳に目を向けた。

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