#42 ページ42
.
「し、慎太郎さん。あの、ご飯できました。」
「はーい」
ガチガチに緊張しながら慎太郎さんの部屋をノックしてそう声をかけると、帰ってきた声は思いの外いつもどおりで。少し混乱していたら、部屋から出てきた慎太郎さんと鉢合わせてしまった。
それからも、私の作ったご飯をいつもどおり一つ残らず平らげて、「ありがとう、ごちそうさま。」と優しい笑顔を向けてきて。俺がやるよ、とお皿まで洗ってもらった。…冷静に考えて新婚、いや、何でもない。
そして私は、いつもと同じようにバラエティ番組を見始めた彼をチラチラ見ながら、私の大好きなお茶を淹れた。私はこれで疲れ取れるし、これ飲んでもらいながら話を聞こうかな。と、もうお茶は淹れ終わったのに台所をウロウロ。
すると、いつまでたっても隣に来ない私を不思議に思った慎太郎さんが、こっちを振り返る。
「Aちゃんどうした？なんかきれてた？」
「あ、いえっ、すぐ行きます！」
そう？とまたテレビに向き直った彼を見てから、バチンと頬を叩いて気合を入れる。よし、頑張れ私！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1735人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
飴宮(プロフ) - ゆきさま。さん» 嬉しすぎてこちらの語彙力もなくなっていきます🥺有難う御座います！ (2023年1月20日 23時) (
レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきさま。(プロフ) - 最高すぎて語彙力がどんどんなくなっていきます() (2023年1月20日 22時) (レス) @page35 id: 1b51703f3c (このIDを非表示/違反報告)
飴宮(プロフ) - ななもちさん» これからも面白いと思って頂けるように頑張ります！🥺 (2023年1月13日 11時) (レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
飴宮(プロフ) - ririさん» 嬉しいです😭更新頑張ります！ (2023年1月13日 11時) (レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
ななもち - このお話、面白くていつも読んでます！更新頑張ってください！応援してます(*^-^*) (2023年1月12日 23時) (レス) @page31 id: f3515f8922 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：飴宮
| 作成日時：2022年12月22日 15時
