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無視を決め込んで、このまま諦めて帰ってくれたらいいなあなんてぬるいことを、ぼーっとしてる頭で考えて。
すると、なにも反応しない私にイライラしだした一人の男が、私の腕を強い力で掴んで無理矢理立たせてきた。
「いた、っ」
「なんなのお前。目障りなんだけど。」
涙の粒がぽろっといくつか地面に落ちた。
目障りだなんて、こんなの理不尽だ。私が返事しないからって、話しかけてきたのはあなたたちの方なのに。
そのときドンッと音がして、それから遅れて背中に衝撃と痛みが走った。そして、また遅れて頭に浮かんできた、私が壁に向けて投げられ、ぶつけられたという事実。
「っ、…」
「なんか言えよ。ムカつくんだけど。女のくせに舐めた態度取ってんじゃねえぞ。」
なんて散々な日なんだ。
彼氏には浮気され、道に迷って暗い路地に来て、しまいにはこんなたちの悪いチンピラに絡まれて。
ケタケタと気色悪い笑い声を出すだけで、私を助けることもこの男を止めることも、はたまた参戦してくることもしない2人。
よく見ると、スーツ姿の彼らの襟元には金色のバッチが。それが何を表しているかなんて、考えなくても分かってしまった。
助けを呼ぶなんてこともできるわけがない。こんな治安の悪いところ、誰も来ないし助けてくれないだろうから。
まだ苛立っている男が、私の顔の前で拳を作った。あ、殴られる。すぐにそう思った。
このまま殴られ続けて、私は死ぬの？なんか呆気ない人生だったな、と最後まで何故か冷静な私。死を覚悟して、痛みに耐えるために目をギュッと瞑ったときだった。
「おい、その辺にしとけよ。」
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飴宮(プロフ) - ゆきさま。さん» 嬉しすぎてこちらの語彙力もなくなっていきます🥺有難う御座います！ (2023年1月20日 23時) (
レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきさま。(プロフ) - 最高すぎて語彙力がどんどんなくなっていきます() (2023年1月20日 22時) (レス) @page35 id: 1b51703f3c (このIDを非表示/違反報告)
飴宮(プロフ) - ななもちさん» これからも面白いと思って頂けるように頑張ります！🥺 (2023年1月13日 11時) (レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
飴宮(プロフ) - ririさん» 嬉しいです😭更新頑張ります！ (2023年1月13日 11時) (レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
ななもち - このお話、面白くていつも読んでます！更新頑張ってください！応援してます(*^-^*) (2023年1月12日 23時) (レス) @page31 id: f3515f8922 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴宮
| 作成日時：2022年12月22日 15時
