#124 ページ24
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「…ていうか、私が樹のこと好きなの知ってたの？」
「ま、まあそこはなんとなく？」
「俺なんでも分かっちゃうから。」
「もっとうまく誤魔化せ馬鹿！」
あの、全部聞こえてますけど…。
まあ、もう私には関係ないから。樹のことも、好きだったことも。全部。
「じゃあAちゃんの勇姿にかんぱーい！」
「かんぱーい！」
勇姿って笑
でも、皆私を元気づけようとしてくれているのか、明るくてすっごく楽しい。
高地くんとは夏未繋がりで何気に話すことが多かったけど、京本くんと話したのは結構久しぶりで。
久しぶりだねって言ったら、「俺は久しぶりな感じしないけどね。」って笑っていて。鬼の形相をした高地くんに「お前ほんとに！」と頭を叩かれていた。
「え、まって、てことはAちゃんは振られたってこと？」
「…彩お前、」
またまた傍から見たら無神経な言葉を発した彩ちゃん。
いつの間にか夏未と呼び捨ての関係になっていて面白いのは置いておいて、取り敢えず高地くんと同じように鬼の形相をしている夏未を宥めなければ。
別にいいのに。気にしてないから。
「振られたっていうか、答え聞かずに帰ってきたっていうか。」
「…は？」
「え、まって、まじで言ってる？」
「樹何も言わなかったん？」
「だからそういったじゃん！」
怒りが収まらない夏未。驚いている3人。
え、じゃあなんでこうやってパーティーみたいなことしてくれてたの…？笑
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作者名：飴宮
| 作成日時：2022年9月11日 17時
