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#105 ページ5
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「…なに、彩ちゃん」
「あ、いや…」
いっつも勝ち気な性格してるのが分かる顔してるくせに、なんかその威勢が今日はない。
それどころか、ちょっと弱々しい感じ。
「あの、実はね、」
「…？」
「……私、Aちゃんとお友達になりたいの。」
「…は？」
なんか照れているような表情してるけど、全く言っている意味がわからない。
友達になりたい？私と？この前まで、あんなに敵意剥き出しだったのに？
でも嘘言っているようにも思えなくて、なんか、普通に思ったことを言っただけなんだろうなって。
「なんで？」
「なんで、って」
「いや、だっておかしいでしょ。彩ちゃんが私と急に仲良くしたいなんて言い出すわけない。」
「…それは、えっと、」
今度は伏し目がちな表情で、指先を弄びながらこっちを上目遣いしてくる。
そして、予想だにしていなかった言葉を口にした。
「私、なんかあいつらに避けられてんだよね。」
"あいつら"っていうのは、きっとあの取り巻きたちのことだろう。
でも避けられてるって、なぜ？リーダー格な彩ちゃんに、あんなにベッタリだったのに。
すると、そんな事を考えていた私の気持ちを見透かしたかのように、彩ちゃんがちょっと笑って言った。
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作者名：飴宮
| 作成日時：2022年9月11日 17時
