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それから、苦手な数学も、大好きな古文でさえも、何も集中できなかった。そのくらい、ショックを受けていた。
夏未に心配されたけど、私には「大丈夫だよ」としか言えなくて。
でもまだ、樹とクラスが離れていただけマシだったかも。そして、彩ちゃんとも。
彩ちゃんとは、何度か話したことがある。…それも、樹がいつも隣にいたからだったのかもしれないけれど。
彼女は、女子が10いたらそのうち6からは嫌われるタイプの女の子。
私から見ても、常に男子に媚びていて女子に接する態度とは明らかに違う、そんな人。でも、男子人気が高いのは納得できてしまうくらい、可愛い。何をしても、何を言っても。
計算し尽くされたその振る舞い。所謂"女子にしか気付けない"ものに皆密かに気づいていて、でも黙ってる。
「彩ちゃんかあ、」
「…結構傷ついてるんだから、名前出さないでよ。」
「でもさ、案外A、大丈夫そうに見える。」
「そう振る舞ってるだけだよ。」
「そ？」
無愛想だと言われることが多い分、きっと地味に傷ついているこの心情も、周りには伝わっていないんだろう。
良いんだか、悪いんだか。
でも、妬みみたいにはなるけど、きっと彩ちゃんなら分かりやすく落ち込んで、男子に慰めてもらうんだろうなあ。生憎私にはそんな相手もいないし、やり方も知らない。…ああ、なんか性格悪いな。
これだから、樹に振り向いてももらえないんだよね。分かってる。
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飴宮(プロフ) - akikumaさん» コメントありがとうございます♡ 楽しみにしててください！🎶 (2022年8月26日 19時) (
レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
akikuma(プロフ) - どんな変化が起きるのか…気になる！気になる！続編楽しみにしてます！！ (2022年8月26日 18時) (レス) @page50 id: 5677edd0e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴宮
| 作成日時：2022年8月15日 17時
