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「あんた、良いんだか悪いんだか…」
「……ほんと、嬉しくなってる自分が嫌になる。」
樹がそういったことで、彩ちゃんの私に対しての怒りメーターはどんどん上がっていくだろう。
もう、好かれることは無理だなって悟った。
でも、私との時間をちゃんと持ってくれていることが嬉しくて。
もうそういう目で見られないのは分かってるけど、それ以上にわたしのことも気にかけてくれているなら、それでいいやって妥協している自分がいたから。
「あ、そ。」
さっきの勝ち誇ったような顔から一変。
一気に苛つきを全面に出した表情をした彼女は、組んでいた腕を離して、その場から去っていった。
樹はそれを追いかけるでもなく、応援団の方へ戻っていく。
「なんかちょっとスカッとはしたけど…」
「嬉しかったけど、しんどいね。」
「A…」
「樹がなに考えてるんだか、私わかんない」
「私も。Aか彼女、どっちかじゃないとだめでしょ。」
戻ろーって苦しさを取り繕ったような声を出して、座っていた場所から立ち上がって離れる。
この気持ちは届かないのに、このままでいるしかない。樹はきっと、私から離れるつもりはさらさらないんだろう。
でもそれは、私を"幼馴染"として大切にしてくれているからなわけで、私が求めているものとはぜんぜん違う。
「思ったよりしんどいな。」
誰にも聞こえないくらいの小さな声で呟いたそれは、誰に拾われるわけでもなく、消えていった。
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飴宮(プロフ) - akikumaさん» コメントありがとうございます♡ 楽しみにしててください！🎶 (2022年8月26日 19時) (
レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
akikuma(プロフ) - どんな変化が起きるのか…気になる！気になる！続編楽しみにしてます！！ (2022年8月26日 18時) (レス) @page50 id: 5677edd0e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴宮
| 作成日時：2022年8月15日 17時
