#53 -juri side- ページ3
.
それまで、特に大学時代は、俺は異性との関係に困ったことはなかった。
生まれ持った優れた容姿や、男兄弟ゆえのレディーファースト精神が、女の子にウケていたことも自覚していた。
だからこそ、こんないかにもチャラそうな俺に対して、無防備に純粋な笑顔で話しかけてきた彼女を一瞬で好きになってしまったんだろう。
こんなの初めてだった。
全身を甘い電流が駆け巡るような感覚。
この想いを自覚し、俺は彼女にたくさん話しかけた。
女の先輩や数少ない同期にアプローチされたこともあったが、俺はそんなの眼中にも入れず、ただひたすら慣れない"押す"ということをした。
だけど、なんだかんだ勘の良い俺は気づいてしまった。
彼女には相手がいるんじゃないかってことに。
仕事の合間に嬉しそうにスマホを見ていること。
お気に入りなのかずっとつけている花のチャームのピアス。
たまに付いている右薬指のピンクゴールドのリング。
極めつけは、昼休みの時間に廊下で電話をしていたとき。スマホから少し漏れていた声が、穏やかな男の声だったこと。
どれだけ話しかけてもなかなか近くならない距離。
どれだけ飯に誘っても断られる理由。
冷静になったら、全部分かってしまった気がした。
.
#54 -juri side-→←#52 -juri side-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 673人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
飴宮(プロフ) - 優希さん» コメント有難うございます🙇🏻♀️💞鍵垢であれば誰でも承認していますので、そこだけお気をつけください😌 (3月12日 8時) (
レス) id: fb7c0389bb (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます😌�眞呂�んの名前に惹かれてとっても素敵な作品に出会えました💛💛Twitterのフォロリクをさせていただきました👏これからもたくさん読ませていただきたいです😊😊 (3月11日 23時) (レス) id: 9e7ca0af4f (このIDを非表示/違反報告)
飴宮(プロフ) - 凛志さん» お久しぶりです！許可しておきますね！🙌🏻 (2022年8月23日 10時) (レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
凛志(プロフ) - お久しぶりです！番外編物凄く嬉しいです🥺✨Twitterの方もフォロリク送らせて貰いました🙇もし宜しければ承認して頂けたら嬉しいです😢 (2022年8月23日 3時) (レス) @page44 id: ee9e64b526 (このIDを非表示/違反報告)
飴宮(プロフ) - 凛志さん» ありがとうございます🥹また�眞呂�んのお話書きますね、いつになるかわかりませんが楽しみにしていてください☺️ (2022年7月26日 21時) (レス) id: 4bf5f0e073 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：飴宮
| 作成日時：2022年7月1日 1時
