名医×OL 1st season

藍沢の忘れ物3 ページ14

貴方side


電話をきってすぐに病院内に入ると受付から少し離れた場所に行く。


「…あ、朝ごはん買うの忘れた。お腹すいた…」


受付から丁度売店が見える。

耕作に封筒渡したらあそこで何か買って行こう、そんなことを考えているとこちらに走ってくる人影が見えた。


藍沢「悪い、折角の休みに」


私の前に来るなり謝ってきた耕作に気にしないでと伝えて封筒を渡す。


「久しぶりにのんびり散歩出来たし、耕作のユニフォーム姿も見られたから満足だよ」


なるべく耕作が気にしなくていいようにそう言うと彼はそうかと微かに笑った。


「でも走って来るくらいなら私が行ったのに」

藍沢「…お前が帰った後が面倒だ」


恐らく他のスタッフさんから色々言われるのが面倒なんだろう。


「私は挨拶したいよ？いつも耕作がお世話になってます、って」


冗談交じりにそう言ってみると少し考えるそぶりを見せた耕作は


藍沢「いつかな」


と言った。

この返答にびっくりして思わず固まった私。
それを見て耕作は笑った。

…完全にからかわれました。


「酷い、からかった〜」

藍沢「からかったつもりはない。ただ、Aの反応は面白かった」


思い出してまた笑う耕作を見ていたら私も思わず笑ってしまった。
そんな時、耕作が持っていた無線が鳴った。


"ドクターヘリエンジンスタート"


途端に険しい顔になった耕作を見て、誰かを助けに行くんだなとすぐに分かった。


「耕作、気をつけてね。必ず、助けてあげて」


笑顔でそう言うと耕作は何も言わず、私の頭を撫でて走って行ってしまった。




それからすぐに、一機のヘリコプターが飛び立った。

ヘリコプターを窓越しに見上げながら、頑張れと呟いた私は売店へと足を向けた。







………………………………………………………………

作者ZONE

コードブルー最終回終わりましたね…

私は録画組なのでまだ見てないですが笑


それはさておき、気まぐれで書いたこの作品がこんなに多くの方に読んでもらえてとても嬉しいです。
これからものんびり更新していきますので、よろしくお願いします！

評価やコメント、リクエストお待ちしておりますのでぜひよろしくお願いします！



本日中にあと1話くらい更新したいなと思っております(^^)

気になる→←藍沢の忘れ物2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す