俺だけのお兄で居て欲しい (ページ42)

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樹side

樹「…へっ？」

付き合ってください…？俺と？

そんなわけがないと思ってなんの心の準備もせずに受けてしまった告白

だって、この子が誰なのかも分からないし、それどころか隣のクラスの子ってことしか分からないのに…

樹「ぁ、えっと、…俺？」

女子「そうですっ、私、隣のクラスの○○って言いますっ！樹くんが良ければ、付き合ってくれませんか？」

どうしたらいいんだっ、

告白受けて、泣くのを堪える俺って、とてつもなく情けない…

昔の俺はどうやってたんだろう、全く思い出せない…

樹「…ぁ、あのね、俺…こんなだから、君に尽くしてあげられないと、思うから…」

女子「そんなことないです！居てくれるだけで私は、幸せなんでっ、」

俺が居るだけでこの子が幸せになる、？

そんなわけがない…

だってそれに…言葉を交わしたのも今日が初めてだし、名前も今初めて知ったし…

お付き合いするには、未熟過ぎないのかな…

樹「…でも、俺、ほんとに何もしてあげられないから…君とは、釣り合わない、と思う…俺より頼りになる人が、いっぱいいるよ…？」

女子「…どうしても、ダメですか？」

樹「…ぃゃ…その、…俺がダメなだけだから、」

困りに困っていると、今1番望んでいた声が聞こえてきた

北「樹〜終わったよ。遅くなってごめ＿…え、？」

樹「…っ、ほくと、」