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樹side
テレビの中の人だと思ってた有名な芸能人の方だったけど、いきなりだったから人見知りがもろに出てしまった……
今の、失礼だったかな……
ジ「樹？大丈夫？びっくりした？」
樹「あ、うん…おにぃ…あの人と仲良いの、？」
ジ「まぁね〜、何回か一緒にロケしたことあるよ？なんで？」
樹「おれ……今の、失礼だった？…あんな感じの時って…なんて言ったらいい、のかな、」
……おかしいよね、
昔は人見知りなんてなかったのに…
誰とでも基本話せて、"樹くんは大人だね”って言われることが多かったのに…
今の俺は、人とはろくに話せないし、顔を見ることすら難しいし、大人には程遠い
人間って、こんなにも退行するんだな……
なんて、心の中で独り言を呟いていると、
お兄に頬を掴まれた
樹「んぅ、いひゃ……」
ジ「自暴自棄にならないの〜！心配しなくても樹はちゃんと話せてたよ？俺より上手に気遣い言葉言えてたじゃん！」
樹「そ、かな…」
ジ「大人だった樹も今の樹も、どっちも変わらず俺の弟の樹なんだからさ？今の自分を悔やんじゃダメだよ？」
樹「……でも、弟が…自律神経弱ってる…って……おにぃ、恥ずかしくないの、？」
ジ「なんで恥ずかしく思うの？あのね樹、もしかしたら前にも話したかもしれないけど、ママ達が事故にあったって連絡が入った時、俺はほんとに目の前が真っ暗になったんだよ。俺1人残して逝ったんだって。完全に置いていかれたって。」
俺を抱きしめてそう話すお兄の腕に、ぎゅっと力が入ったのがわかった
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作者名：J.J
| 作成日時：2021年8月17日 17時
