検索窓
今日:28 hit、昨日:29 hit、合計:145,284 hit

ページ12

ジェシーside



11時を過ぎた頃にようやく撮影が終わって、俺は寄り道せずに真っ直ぐ家へと急いだ



ジ「ただい__」



ただいまと言いかけて、誰かが過呼吸を起こしてる音がして、この家にいるのは樹だけなわけで

フラッシュバックが来てしまったのだとすぐにわかった

リビングに走ると、樹はラグに倒れて自分で自分を抱きしめるようにして、過呼吸を起こして震えていた

俺は樹の身体を抱き起こして、自分の胸に樹の耳を当てるようにして背中を摩る



樹「おにぃっ、はやく、ママたちがっ、…」


ジ「大丈夫だから、樹ゆっくり深呼吸しよ。俺の心臓の音聞いて?」


樹「はぁっ、は、…う、はぁ、」


ジ「俺の心臓の音だけを聞いて?ゆっくり、耳をすませて。そうそう、上手だよ」



だんだん落ち着いてきて、樹はぼーっと一点を見つめる



ジ「…落ち着いた?ただいま樹。過呼吸治すの頑張ったね」


樹「おれ…また、……」


ジ「大丈夫。怖かったね。もう俺帰ってきたから」


樹「……ん、…」



光を失った樹の目を見ると、俺も心が痛む

可哀想に……

傍に落ちていたライオンのぬいぐるみを取って渡してやると、ぎゅっとそれを抱きしめる樹

その軽い身体を抱えてソファーに寝かせて、俺は昼飯を作りにキッチンに向かった



ジ「樹、ご飯できたよ。今日は映画観ながら食べよっか!」


樹「うん、…ぁ、俺、お茶入れる…」


ジ「今日は俺が入れるから大丈夫だよ。樹さっきので疲れたでしょ?」


樹「……ぁりがと…」



後でちゃんと記録しとかないといけないな

第2章→←・



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (123 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
493人がお気に入り
設定タグ:SixTONES , ジェシー , 田中樹
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:J.J | 作成日時:2021年8月17日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。