ずっとKnightで居られるように#1 (ページ45)

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樹side

家に帰ると、ジェシーはちゃんと寝ていた

樹「さてと、何したらいいんだろ。わかんねぇなぁ……」

看病に慣れてない俺

まず、ジェシーを見習って、傍にペットボトルとコップを置いておこう

あ、その前に買ってきた熱さまシートを貼らないと

俺はジェシーの前髪を上げて、熱さまシートをその額に貼った

少し身をよじったジェシーだけど、起きるところまでいかない

それだけきついんだろうな

樹「ペットボトルとコップを置いて……次は、なんか食うものか。お粥だと、在り来りなのか？まぁいっか」

独り言をぶつぶつ呟きながら、俺はなるべく静かに、お粥を作り始めた

とはいえ、料理にたいする自信は微塵もないから、しっかり携帯で調べてその通りに作った

お粥ぐらいなら、俺でも作れるだろうから

慣れない看病にあたふたしてる俺だけど、心の中では惨めに泣いている

俺が料理して、同じ空間にジェシーが居る

シチュエーションは全く違うのに、この状況に勝手に苦しんでるんだ

……まるで、同居してるみたいじゃん……

北斗はどうして俺に任せたのだろうか

あの"大丈夫”って言葉

今考えてみれば、やっぱり何が大丈夫だったのだろうか

一度考え出すと余計にわからない……

そして、毎回こう思う

樹「俺は……どうしたらいいのかな……」