ずっとKnightで居られるように#1 (ページ15)

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樹side

今まで以上に北斗の隅から隅まで目をこらす

怖いんだ

また発作が起きたらどうしようって

北斗は何年か前に一度大きな発作を起こしてて、その時先生に言われた

次に今ぐらい大きな発作が起きたら今度は危ないって

鬱陶しいと思われても構わない

そのぐらいの覚悟で北斗の傍にいようと思ったけど、今の北斗にはジェシーが居る

だから、難しい……

どういう距離感で北斗に接すべきなのかが全然分からなくなってしまった

ビクビクしてる俺とは反対に、北斗本人はちっとも怖がる様子を見せない

今日もジェシーとデートに行ってる

北斗は、相変わらず強い

俺は北斗が外出中に北斗の部屋に行き、部屋を掃除した

少しでも、ホコリとかを減らすために

そして気がつけば夕方で、北斗が帰ってきた

北「樹、どーした？」

樹「ううん、べつに」

北「掃除、してくれたの？」

樹「…ぅん、」

北「んふ、ありがとう笑」

樹「なんともなかった？」

北「大丈夫だよ。すごく楽しかった！」

余韻に浸るように微笑む北斗に、少し安心する

ジェシーが北斗の彼氏になってくれてよかった

北「次痛みが出たら入院するって言っちゃったからさ、それまでにいっぱいジェシーと遊びたいんだよね笑。ごめんね樹、」

樹「北斗の人生だから、北斗のしたいようにすればいいよ。俺はそれが一番だと思う。」

北「…優しいね」

樹「俺はずっと味方だって笑。じゃあ寝る前また来るね」

北「ん、わかった！」