俺と俺の兄ちゃんの関係#２ (ページ43)

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よんじゅうさんページ43

樹side

ジ「ね、海行こ！」

樹「へ？」

突然海に行こうだなんて、笑

ジ「だめ？」

樹「いや、いいけど笑」

車を走らせて海に向かった

何人か人が居たけど、皆帰る支度を始めていた

少し先を歩くジェシーを追いかけて、その手をとった

樹「ねぇなんで海？」

ジ「行きたかったから笑。あと、」

向き合うように浜辺に立つ俺ら

ジェシーは少し照れたように笑いながら、見覚えのある箱を取りだした

そう、やっと見つけた、指輪だ

ジ「これ、海で渡したくて、ロマンチックじゃない？」

樹「相変わらずロマンチストだなぁ」

ジ「それにさ、シンプルにここの海好きなんだよね。ねぇ樹、手貸して？」

樹「…なんか恥ずい、けど、はい、」

ジ「HEHE、樹顔真っ赤、笑。相変わらず指細いねぇ」

なんて言いながら、まだ残る人から俺の手を少し隠すようにして、指輪をはめてくれた

樹「んへ、」

ジ「いいじゃん、すごく、似合ってる！」

樹「ん、俺も。手貸して」

ジェシーのベイビーな手に、俺からも指輪をはめた

なんだか、今日はものすごくゆっくり時間が流れてく気がする

樹「こんなロマンチックっぽいことしたの初めて」

ジ「まぁ俺もだけどね？笑。夕日見て帰ろっか！明日は日曜日だし、夜さ、また楽しも？」

樹「っ、…翌日の介護してくれるならいいよ、」

ジ「する！もう一生懸命する！」

その日の夜も、俺らは幸せな時間を過ごして楽しんだ

途中に目に映る指輪のせいで、昼間以上にぞくぞくした

色々あったけど、

弟のはずだったジェシーが今では自分の恋人だなんて、

人生ってわからないもんなんだなぁってしみじみ思う

神様、パパ、

俺らはを繋いでくれてありがとう