俺と俺の兄ちゃんの関係#２ (ページ38)

今日:36 hit、昨日:23 hit、合計:66,936 hit

さんじゅうはちページ38

ジェシーside

樹をソファーで休ませてる間に、俺は晩飯を作った

料理中目に止まった、カウンターに放置されてる樹の携帯

樹「ん、……あれ、何時、」

ジ「起きた？頭痛どんな？」

樹「さっきより、引いたかな…えっ、もう8時じゃん、」

ジ「晩飯は俺が作ったから大丈夫だよ。先に食べる？風呂でもいいし、俺の話でもいいし、」

樹「あ、話ってなに？話が聞きたい」

ジ「無理してない？」

樹「大丈夫だよ、ほんとに」

嘘をついてる感じはしなかったから、俺は樹の隣に座った

まだ眉間に皺が寄ってるけど、俺も早く樹に話したかったからね

ジ「勝手に動いてごめんね。これは最初に謝っとく」

樹「お、おう、なんの事？」

ジ「政略結婚みたいだって言った話の事」

樹「あ、その…話ね」

ジ「俺もそこまで馬鹿じゃないからさ、樹が電話に困ってることも、それが原因で頭痛に悩まされてることもわかってたんだよ。それでね＿」

俺はそこから、慎太郎や大我に相談したことを話した

大我に話したら、大我のお父さんの会社と繋がってることがわかったんだ

まさかそんな繋がりがあったなんて

大我はもちろん樹を助けてくれると言ってくれて、その会社との契約を切るよう掛け合ってくれたんだ

樹「そうだったの…え、じゃあもう、」

ジ「HEHE！もう電話はかかってこないし、この話はもう終わりだよ」

掛け合いの結果が知りたくて、帰るのが少し遅くなったのもあるんだから

ジ「相談したのは慎太郎と北斗達だけだから。でもやっぱり、勝手に話しちゃったのはごめんね？……樹？おっと、」

カチンと固まっていた樹が急に動いて俺を抱き寄せた

焦ったけど、きっとこれはありがとうって意味なんだよねってすぐわかった

ジ「頭痛、治ってくれたらいいね」

樹「…すぐ治るよ、ほんと、ありがと…」