俺と俺の兄ちゃんの関係#２ (ページ25)

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にじゅうごページ25

樹side

いつまで抱き合ってるんだ

そう突っ込まれてもおかしくないぐらい、ずっと抱き合ってる俺ら

ジェシーとのハグは何度もしてきたはずなのに、今のこの温かさはそれらとは違う

ジェシーのこの包容感、温もり、

全部全部、ずっと欲しかったもの

それと同時に、手に入らないと思っていたものでもある

樹「明日は土曜日、だよな」

ジ「そうだね」

樹「明日、パパに会いに行こうよ」

ジ「HEHE、パパに言わないとね。きっと、わかってくれるよね」

樹「パパならわかってくれるよ。パパだもん」

ジ「だね。じゃあ、もう今日は風呂はいって寝よ？」

樹「いいよ」

風呂を沸かすのすら時間を無駄にしてるように感じてしまって、シャワーで済ませた俺ら

どこで寝ようか迷った俺らの足は、自然とパパの部屋に向いていた

静かに恋人繋ぎでお互いを結んで、パパの大きなベッドに軽く座る

きっと、ママもここで寝ていたんだろうな

ジ「俺らも成長しないとね」

樹「だな。2人なら、大丈夫だろ」

ジ「ね、樹、」

樹「なに？」

ジェシーはそっと、俺の唇に唇を重ねた

こんなジェシーの表情、初めて見た

愛おしそうに見つめるその目線の先に自分が居ることに、俺はこれ以上ないほど満たされる

HEHEっと笑って再度抱きしめてくれるジェシーに、俺もつられて笑ってその背中に手を回す

パパのベッドは広いのに、結局俺らは真ん中で抱き合って眠りについた