俺と俺の兄ちゃんの関係#２ (ページ21)

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にじゅういちページ21

樹side

樹「北斗に告白されたってのは嘘で、北斗とはそんな関係になってないから、」

ジ「嘘じゃん、あんな…顔して、顔赤くしてさっ、」

樹「それは、恥ずかしかっただけで、照れてたわけじゃなかったんだよ…」

ジェシーは全然信じようとしてくれない

でもさっきの"俺じゃ勝てないよね”って言葉でもっと確信をもてた

ジェシーも俺と同じ気持ちでいてくれてるんだって

樹「ごめん、騙すようなことして…お前の気持ちを知りたかったから、」

ジ「…ひどいよっ、…俺、ほんとかと思ったのにっ、」

樹「…ごめんな、」

純粋なジェシーなんだから素直に聞けばよかったのかもしれない

けどけしてきょも達が悪いわけじゃない

俺が悪いんだ

ジェシーのことを1番よく知ってるのは自分だと思ってたのにな…

ジ「俺ダサいじゃん…情けないよっ、…」

樹「んなことないよ。俺はお前の気持ちが知れて嬉しいんだから。でも、ごめんな、」

ジ「…もういいよ、嘘って聞いて、安心した…」

樹「ジェシー、」

ジ「俺のこの気持ちは、黙ってるつもりだったのに……バレちゃったね、どうしよう、」

樹「どうしようって、どういうこと？」

ジ「帰って話さない？……ここ外だし、ちょっと寒いしさ、」

樹「あ、うん、」

帰り道、隣を歩いてくれたジェシーだけど、俺の手は寂しいままだった

虚しく彷徨う手はジェシーの方に伸びそうで伸ばせなくてうずうずしたまま家に帰りついてしまった