俺と俺の兄ちゃんの関係#２ (ページ20)

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にじゅうページ20

ジェシーside

ほんとに慎太郎の家の近くまで来ちゃったけど、こんな情けない自分のまま慎太郎には会いたくない

仕方なくそこから近い公園に向かった

誰もない公園のブランコに座って、ぼーっとしてみる

兄ちゃんは北斗のことが好きだったのか

あんな、照れた顔…正直見たくなかった

俺があとちょっとでも早くほんとの想いを伝えてたら、もしかしたらその表情は俺に向けられたものになってたのかな

やっぱり、兄弟って壁が邪魔をしてたのかな

北斗だったら、兄弟って壁はないし、俺なんかよりもずっと頼りになるもんね

俺も諦めて、応援する側に立ってあげないと

って言っても、すぐには無理だろうな…

ジ「あー…やべぇなぁ……どうしよ、笑」

北斗に会うのも気まずいし、慎太郎に会うのも今は嫌だし、大我達はきっと北斗の家にいるんだろうし、

俺、どこ行こうかな

ジ「北斗かぁ……俺じゃ勝てないよね…」

樹「そんなこと言うなよ…」

ジ「っ、樹…」

いつから居たのか知らないけど、突然聞こえた樹の声

そしていきなり後ろから腕を回される

ジ「なにしてるの、誰か来たら、どうすんの、」

樹「どうもしないよ」

ジ「ねぇ、ほんとに…」

樹「ジェシー聞いて、さっきの嘘だから…北斗に告白とかされてないから、」

ジ「…え、？」

なにそれどういうこと？

俺は回された樹の腕に触れることも出来ないまま硬直した身体を解けないでいるのに

樹はそんな俺にはお構い無しに俺の耳元で話を続けた