俺と俺の兄ちゃんの関係#２ (ページ19)

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じゅうきゅうページ19

樹side

北斗に言わせるのはちょっと申し訳なくて、自分から"北斗と付き合うことにした”って言ってみたけど、

ジェシーは逃げるようにいなくなってしまった

今の反応で、何がわかったんだ？

俺は無意識に北斗に電話を入れていた

北『…はい』

樹「あ、あの、そのさ、言ってみたんだけど…」

北『で？わかったろ？それが答えだよ』

樹「北斗……これはどういう反応？結局、答えって、なに？」

北『は？』

電話越しに呆れた声を出す北斗

ジェシーの反応でわかれと言われても俺には無理だった

北斗に話すと、またため息をつかれた

北『いやそれじゃん。答えじゃんよ』

樹「だから教えてくれねぇとわかんねぇよ、」

北「なんでわかんねぇんだよ。俺も京本も言ってたじゃん。ジェシーが取り乱したんなら、お前らは相思相愛ってことだよ。ジェシーもお前を好きってこと。こんぐらいはっきり言ったらわかる？」

樹「じゃあ、さっきのジェシーは取り乱してた、？」

北「いやどー考えても取り乱してただろ。慎太郎に教科書借りるとか有り合わせの言い訳だよ。その場から逃げたい一心だったんだと思うよ。」

ジェシーも……俺のこと好き、、

嘘の言い訳をして家を出たってことは慎太郎の家には行ってないってことか？

北『はぁ……追いかけてやんなよ』

樹「…ありがとうっ」

俺は電話をぶっちぎって急いで家を出た

どこだろうか

知るわけがないけど、てきとうに走ってみる

ドラマとかだと公園に居たりするけど、まさかジェシーもか？

家から1番近い公園に向かったけど居なかった

じゃあ、慎太郎の家に近い公園か？

少しひんやりとする夜道を携帯片手に走り続けた