俺と俺の兄ちゃんの関係#２ (ページ13)

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じゅうさんページ13

樹side

目を開けると、この前みたいに、ジェシーの匂いがした

ジェシーは、俺を抱きしめてまだ寝ていた

あれ、寝る前は背を向けてたのに

俺はジェシーにすっぽりと収まっている

"俺に背を向けないでよ”って言った時、起きてたのか、？

俺がジェシーの彼女だったら、もっと深く、ジェシーにくっつけるのかな

外で手を繋いでも何も言われない

一緒に抱き合って寝ても、幸せを感じるだけ

それに、たとえ男同士でも、今の世の中だったら少しは受け入れられたかもしれない

でも俺らは兄弟になってしまったから…

だから、たとえ俺が女だったとしてもどの道越えられない壁があるんだよな

樹「なんで…だめなんだよ…」

ジ「なにが？」

樹「えっ、」

ジ「おはよ」

樹「起きてたの、？」

ジ「今さっきね？樹悩み事？」

樹「…そうだよ。悩み事、まぁいいんだけどね笑」

唯一、お前には話せない悩み事だ

お前にはわからないだろうし、わからなくていいし

樹「それよりジェシー、なんで昨日先に寝たの？」

ジ「ごめんね？ちょっと頭痛くて早く寝たかったんだよね…笑」

……嘘だな

他に理由があったんだ

樹「俺…ここで寝ないほうがよかったっぽいね」

ジ「な、なんで？」

樹「ううん笑。ごめんな？勝手に寝ちまって。寝ぼけてたのかも笑」

ジ「樹……」

樹「ほら、朝飯にしよ。俺仕事間に合わなくなっちゃう！」