俺と俺の兄ちゃんの関係#２ (ページ11)

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じゅういちページ11

樹side

廊下で生徒のホームルームを見てて、終わったかと思ったら俺の元に女の子たちが集まってしまった

やっべぇどうしたらいいんだ、、笑

とりあえず、握手してくださいって言われて素直にこたえてあげた

でも、女の子たちと別れてジェシーの元に行くとジェシーはぼーっとどこかを見つめていた

樹「ジェシー？大丈夫？」

ジ「え、あ、大丈夫大丈夫笑。樹遅いよ？モテちゃってぇ笑」

樹「だって……ジェシー？」

俺には、ジェシーが泣くのを我慢しているように見えた

でもそれは一瞬だった

車に乗っても、家に帰っても、そこからはいつもの変わりないジェシー

なんであんなにも悲しそうな顔をしていたのか、俺は聞くタイミングを失ってしまった

けど、ジェシーのあとに俺が風呂に入って、上がったらジェシーはリビングには居なかった

樹「先に寝たのかな」

いつも俺を待ってるジェシーなのにな…

俺は自分の部屋に行ってみた

ここじゃないなら、ジェシーの部屋かな

ジェシーの部屋にそっと入ると、ジェシーはドアに背を向けて寝ていた

樹「ジェシー……最近、悲しそうな顔をするのはなんで？」

そう言いながらベッドの端に座ってみるけど、ジェシーからの返事はない

ほんとに寝てんのかな

樹「俺には、言えないこと？……俺今日ここで寝ていい？俺に背を向けないでよ…」

まぁ寝てるだろうからただの独り言なんだけど、俺はジェシーの横に寝っ転がって俺より大きなジェシーの背中にくっついた

またこんなことしてる俺も、どうかしてるよな