お前の血は特別#1 (ページ45)

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樹side

結局朝一に話を聞いてやれず、昼休みになったからジェシーの教室に急いだ

でも、いつもの赤髪が見えず、仕方なく近くにいた男子生徒に聞くことにした

樹「なぁ、ジェシーいる？」

男子「いやー、保健室行ったっきりだな」

樹「保健室？体調でも崩したのか？」

それなら今すぐ保健室に行く

でもここから、こいつとの会話が噛み合わなくなっていく

男子「え？樹に呼ばれたって言ってたけど？」

樹「は？俺？俺に呼ばれた？なんの事？」

男子「え？？ジェシーに手紙渡しただろ？」

樹「手紙？そんなの渡してねぇけど、」

男子「はぇ？、ちょっと待ってろよ、」

そう言ってそいつはジェシーの机から1枚の小さい紙を持って戻ってきた

男子「これだよ。田中って書いてあるけど、移動教室から戻ったら置いてあったんだって」

樹「なんだよこれ、俺こんなの書いてねぇ」

男子「え、じゃあ、これは何？」

何かがおかしくて、なんか嫌な予感がしてやまない

俺の字じゃない

そもそも俺は手紙なんて書かないし渡さない

ましてやジェシー宛に“田中”なんて書くわけない

じゃあ、、誰だよ、

樹「ちょっと保健室行ってみるわ。ありがとうな」

男子「、おう。」

俺はとりあえず保健室に向かった