お前の血は特別#1 (ページ44)

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ジェシーside

あ、怪我した人かな？

見に行ってみたけど、入ってきたのは樹ではなかった

でもその人は無言で俺を見てくる

あ、、

え、

あの人だわ、

なんですぐに気づかなかったのだろう

つーか、どうしよう

ジ「け、怪我、ですか？」

そう聞いてみたけど、やっぱり無言

変に漂う居心地の悪い空気

……樹、まだ？

俺が心の中で樹を呼んでると、その人がようやく口を開いた

「田中樹は来ないよ」

ん？、どーゆーこと？

でも俺手紙貰ったし、、

「あはは、あの手紙、本気で田中樹からだと思って来たの？」

ジ「え、、違うの、？」

「いやー素直だねー。残念だけど違うよ。あれは僕が書いた。まさか引っかかってくれるとはねー」

その瞬間、俺はやっとヤバい状態にいるって頭が判断した

この人とは関わっちゃいけない

逃げるべきだと

ジ「あ、俺もう行きますね。失礼しま＿＿」

「何言ってんの？だめだよ。一緒に屋上行くよ？つーか、来た方がいいよ？」

ジ「屋上…で、何するの？」

「着いてからのお楽しみ」

俺はこの人から滲み出るヤバい空気に押されて、

断れなくて、

結局足を屋上へと向けた