お前の血は特別#1 (ページ41)

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ジェシーside

また、ある日のこと

俺が教室の前で友達を待っていると、1人の生徒が俺の前を通ろうとして、そのまま立ち止まった

まぁここまではなんとも思わなかったんだけどさ、

この次のこの人の仕草で、俺は少し違和感を覚えた

すーっと、鼻から息を吸い込んだから

そう

まるで樹がするみたいに

……いやいや、考えすぎだよな

たまたま深呼吸しただけかもしれないし

うん、考えすぎだ

男子「わり！おまたせい。ん？どーかした？」

ジ「へ？あ、いやいや！なんもない！」

友達が来た時にはもうその人はいなくなってたし

俺はそれ以上考えるのはめんどくさかったからやめた

そもそも、学年もクラスもわかんなかったから

誰かに話すにも話ようがないしね

って思ってたけど、

その日を境にその人は結構頻繁に俺の前に現れるようになった

そして、毎回のようにすーっと息を吸う

でも、次の瞬間にはいなくなってる

ここまで頻繁だと、さすがの俺でも少し気味が悪く感じる

しかも、なんかよくわからないけど、関わらない方がよさそうなかんじだし

そのままかれこれ１ヶ月ぐらいその人は現れ続けた

さすがのさすがに気持ち悪くて、

俺は樹に相談しようとした