お前の血は特別#1 (ページ36)

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ジェシーside

俺は最近すごく気になるんだよね

樹が俺の味に飽きたらどうしようって

べつに不安なわけじゃないけど、不安なんだよな

完全に矛盾してる自分のこの気持ちに戸惑ってる

それにさ、

ジ「樹にもし、彼女とか出来たらさ、それこそじゃない？俺を抱いて飲むなんて出来なくなるし、」

男の俺なんかより、彼女を抱く樹の方が100%絵になるっていうかさ、

そう思ってしまう

でも、樹は深くため息をついてガバッと起き上がった

樹「お前って意外と心配性だよな」

ジ「しょうがないじゃん」

樹「前にも言ったろ？そんなことにはならねぇ。契約だって結んだし」

ジ「でもそれは契約だからさ。もし飽きたら仕方なく飲むことになるんじゃないの？」

樹「はぁ…お前さ、伝わらないとは思うけど、もっと自分に自信もっていいんだからな？」

ジ「だって樹の隣にはいっつもオンナノコ達いるし、誰かが言ってたもん。“田中はいっつも呼び出しくらって”って。」

樹「………」

ジ「毎日告白されてんでしょ？絶対中には可愛い子いたんじゃないの？」

一度湧いた俺の疑問は止まらなくて、

止められなくて、

不安に思ってること、不思議に思ってること、よくわからないこと

それらをいっきに樹に喋ってしまった

俺は馬鹿だし吸血鬼なんて樹以外知らないし、、

当然自分に自信なんてもてるはずがないんだ