お前の血は特別#1 (ページ25)

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樹side

樹「なぁ、聞にくいこと聞いてい？」

ジ「なーに？彼女ならいないよ？」

樹「いないのか、って！違ぇよバカ！笑」

ジ「あ、違うの笑。何？笑」

おい、

今のでもっと聞きにくくなったじゃんかよ

でもいないのか

絶対いそうなのにな

抱いてる俺が言うことじゃないのは承知してるけどさ、

正直言って、ジェシーはかっこいいしフレンドリーだし、男女ともに好かれてるしさ

うん、なんでだ？

ジ「ねー、で？何？笑、質問は」

樹「えーいやー、そのさ、無理に聞くつもりはないけど、その、あのあと父親って戻ってきたりしたのか？」

ジ「あー、んーや。あのまんま。なんで？」

樹「いや、なんか、お前が傷つけられるの嫌だなーって思っただけ」

ジ「AHA！俺のこと好きか！笑」

樹「え、はっ笑、うっせー」

“好き”って2文字が、変に頭に残った

ジェシーは何も考えずに口にしたみたいだけど、

俺は変に考え込んでしまった

好きってどーゆー感情なんだろう

それは自分がいだくもの？

それとも相手にいだかれるもの？

もし仮に、

俺がジェシーを好きだったとしたら、

今のこの関係は変わるの？

俺とジェシーはどーなるの？

止まらない疑問に俺は少し戸惑った