お前の血は特別#1 (ページ19)

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ジェシーside

目が覚めると樹が来ていた

あーあ、

こんな姿見られたくなかったのに

見られちゃった

傷の手当までしてくれてる

たしかに助けを求めた気がする

なんで助けてなんて言っちまったんだろ

ジ「ごめんな…来てとか言って。学校どうしたの？」

樹「適当に理由つけて早退した。気にすんな。それより何があったんだよ」

ジ「……ちょっと、ね笑」

樹「ちょっとじゃねぇ。どーみたってなんかあったんだから誤魔化すなって」

言いたくなかったけど、樹それを許してはくれなかった

しょうがない、か、

ジ「…父親がね、ちょっと、」

樹「…………」

ジ「朝出ようとしたらいきなり来てさ、遊ばれたってかんじかな」

樹「遊ばれたって…なにされた？」

ジ「殴られただけだよ」

樹「…そっか、、なんでやり返さねぇんだよ」

やっぱそー思うよね

俺は小さい頃から暴力を受けていたけど、一度もやり返したことはない

だってさ、

ジ「やり返したらさ、アイツと同じになっちゃうじゃん？……俺は俺だから、アイツなんかと一緒にはされたくない」

樹「………なんかムカつく」

ジ「え、なんでだよ、笑」