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樹side
樹「はぁ、はぁ、っておい」
玄関開いてんじゃねぇーかよ
無用心だな
でも、俺がドアに近づくと部屋からとんでもなくいい匂いがした
もちろん血の匂い
それも、ジェシーの血の匂い
腹が急激に減るのには気付かないふりをして、俺は中へと入った
樹「おーい、どこだ？来たけど、」
なんの返答もない
家は電気もついてなくて、窓からの光だけ
帰ろうかとも思ったけど、
あの時の『助けて』は間違いなくジェシーからのSOSだったはず
だから俺は、悪いとは思いつつも家の中を探し回った
探し回って、最後の部屋にきた
寝室っぽいな
ここ、血の匂いが濃ゆい
ここかもな
樹「ジェシー？…はっ？、ちょっ、え？」
まさかジェシーが血を流して倒れてるなんて予想にもしてなかった
一体何があったのか
ジェシーは目を固く閉ざしたままで、完全に意識を飛ばしてる
おいおい
これって警察？
でもな、何があったのかが分からないと説明のしようがないしな
俺はとりあえずジェシーをすぐそこにあったベッドになんとか寝かせた
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作者名：J.J
| 作成日時：2020年10月29日 0時
